居間の窓側には、2畳ほどの縁側があります。
縁側はとびない少年の遊び場だったそうですよ!
この雰囲気、なんだかわかる気がします。
ここから外にも出られますし。
別館のひろい建物の中で、縁側はここだけ。
(いづれ建物全体の図で説明します!)
狭めの空間ですが、雰囲気的にもここは
このまま縁側として残したいなと思っています。
飛内さんが「これこれ!」と左側の壁の落書きを指さしました。
見えづらいかもしれませんが、とびない少年が
かつて描いた絵だそうです。
これは「ゴジラを観た時に感動して描いたもの」
・・・だったと思いますが、これはオープンした時に
飛内さんから直接、見ながらききたいですね!
ぜひこの壁は残して、写真では見えづらいけれど
実際に来た人が見られるような壁になれば。。。
どのようなしつらえで、残したらいいだろうか。。。
(ぜひアイディアがありましたらお寄せください)
ところで、この縁側の壁材料は漆喰(しっくい)のようです。
昔の建物ではポピュラーな仕上げ材。
絵が残ってる=数十年前からこの壁はこのままだ、
ということなので、さすが塗り壁!と思いました。
今主流の壁紙(ビニールクロス)貼りだと、
壁紙自体は1mmもない薄さですから
傷つくと一気に「劣化したなー」となってしまい
全面的に貼り替え、という結末が多いです。
その点、この壁は部分的に修復したりして
じゅうぶん生かすことが可能だと思います。
また、古くなった時に単に「劣化した」となるのか
「味がでた」と思えるか、の違いって
材料の影響も大いにあると思うんです。
別館の中に入った時、ほっとなる雰囲気だったのは
柱や建具が本物の木そのままの仕上げのため
「経年した味わい」を感じられたからでしょうか。
現在住宅用に流通している木目のドアは
木目シートを貼ってる製品が多いので
なかなかこういう雰囲気を味わう機会が
少なくなりつつあります。
はからずとも、昔は量産型のドアなどが流通してなかったがゆえ、
貼りもの(クロスやシート)ではないもので職人さんがつくっていて。
そのおかげで味のあるものになっているのかな?とも思います。
ところでまた思い出したので、新潟の越後妻有
大地の芸術祭でみた作品を。
これは古民家まるごと、彫刻刀で表面をひたすら
掘り続けた作品です。質感がとても素敵でした。
つまりこれは、クロスなど貼りものの内装では
ありえない作品だったなぁと思って、載せてみました。
この作品のような、現存のものを生かしつつ
新しい価値観を加えて、もっと魅力的にしていく、
みたいな演出もしていけば面白いですよね。
とびない別館は、現存のものを生かしつつ
どんな工夫をしていったらいいのか?
現状や現時点でのアイディアなどなど、、、
今後も少しづつですが、経過を更新していきます!
ぜんぶ出来上がるまでは、おそらく数年単位となる予定の
リノベーションになると思います。
飛内さんからは、アーティストインレジデンスにしたい!
とのお話がありました。
まだ今は調査・計画という初期段階です。
お気軽にご意見などをよろしくお願いします。
また、様々な分野での協力者も募集できたらいいな...と思います。